ブラッディ アリス
ⅩⅦ
「そこで、僕は気を失ってしまったみたいです…」
簡潔に話し終えた後、ロビンはきゅっと目を瞑った。
「……見つかったの?…無事…で…?」
アリスは泣きそうなロビンの顔を覗き込む。
「……目が覚めたら…ここにいました…。この…ソファーに…」
ロビンはゆっくりと目を開ける。
「…そして…目の前には……リークさんが立っていました…」
「……え?」
約一ヶ月前…?
その頃ラビは何をしていただろう…?
「リークって…」
アリスは一ヶ月前を思い出しながら呟いた。
「…あっ…リークさん知りませんか?……長い銀髪の…背の…」
少し焦ったようにアリスの方に顔を向けるロビン。
「…た…かい……」