ブラッディ アリス
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「……どういうつもり?…ふざけないで…」
薄暗い…オロバスの鏡の台座の裏側。
無理矢理キスをされたアリスは、とっさに拳銃をカイルの頭に突きつけていた。
「…ラビへの…なんなの…?……『ごめん』って……意味が…」
戸惑いながらも、必死に冷静になろうとするアリス…。
カイルは俯きながら、微かなため息をつく。
「…ごめん…アリス…。……ほんと……」
今までと様子の違うカイルに、アリスはだんだんと不安になる…。
「…ラビと…何かあったの…?……それとも…他に何か…?」
アリスはゆっくりと拳銃を離し、じっとカイルを見つめた。
「…いや…なんでもないんだ…。…本当にごめん…」
顔を上げようとしないカイル…。
届くはずもない想いが、カイルの胸に複雑に突き刺さり…痛み出す。