ブラッディ アリス
…赤い…赤い…赤い…。
大きなタンクのようなガラスの筒状の入れ物に、赤黒い液体が入っている。
その横では、何かの機械を操作している黒い服を着た人間が二人。
別の場所では同じく黒い服を着た人間が、何かを運んできては機械に放り込む。
「…あの…運んできてるもの…」
「…死体だね。恐らく…今、殺した子どもたちの…」
…そう…。
この地下では特殊な機械を使って、殺した子どもの血液を搾取していた…。
「…あの機械で、死体を骨ごと潰してるんだ…。血液だけ、あのタンクにいくようにしてある…」
カイルは機械を眺めながら、構造を予想する。
「……その血液を…地上に送っているのね…」
アリスはタンクから天井に伸びている…いくつもの細い管を見つめた。
「……大変よ!…部下が殺されたわっ!」