ブラッディ アリス
5年前のラソエラ家惨殺事件…。
その直後、どこからかキオネが男を連れてきた。
「お母様、この青年とても綺麗でしょう?専属の執事にすれば、きっとお母様は社交界で人気者になれますわ」
事件のショックで寝込んでいたシャルルにとって、そんな事はどうでも良かった。
男は本当に綺麗な美青年で、名をジャックと言った。
執事となったジャックは、寝込んだシャルルを手厚い看護と優しい言葉で癒し、そのおかげでシャルルは立ち直る。
シャルルの信頼を得たジャックは、それからずっと執事として仕えていたのだ。
「そしてつい数週間前…彼が言ったのよ…」
夜、シャルルが寝ていると…耳元でジャックが囁いた。
「奥様…私…つい先ほど…見てしまったのです…」
「…あら…ジャック…どうしたの…?こんな夜更けに…」
「とりあえず奥様…旦那様の部屋に行ってみてください…」
不思議に思いながらも、シャルルは侯爵の部屋へ向かった。
扉の隙間からは明かりが漏れていて、そこから何か声が聞こえる…。
「な…!何をしてらっしゃるの?!」
思わず扉を開けたシャルルが見たもの…それは…絡み合う夫と実の娘…。