ブラッディ アリス
ⅩⅩⅣ
「……おまえ…?!」
ロビンの右頭部にあてられた銃口。
アリスが冷めた目でロビンを見つめる。
「…早くその手を離しなさい」
ロビンの耳元で響いた低い声。
目を丸くして、急に青ざめるロビン。
「…は……はい……」
ロビンはだんだんと体を震わせながら、少しずつアリスから手を離す。
「…わっ!」
そして次の瞬間、思い切り床に叩きつけられたロビンの体。
「…くはっ…!」
ラビは鋭い目つきでロビンを睨んだ後、裸でベッドに横たわるアリスを見下ろした。
「大丈夫ですか…?」
「…問題ないわ…」
アリスはそう言って、ゆっくりと起き上がり、痛そうにもがくロビンを見た。