ブラッディ アリス
「…カナリィ…クロウ……ファルコン……!?」
アリスも三人を見るなり、驚いた表情を見せる。
「…た…助けて!…アンジェラ…!」
泣きながら必死に助けを求めるカナリィ…。
その横では険しい顔をしたクロウ。
そして…全く動じていない様子のファルコン…。
「……ラ…ラミア様……どうして…この三人が…?」
アリスは怯えたような演技で、恐る恐るラミアに問いかけた。
「外出禁止って言ったのに、フロマージュの周りをうろついてたのよ…。本当に悪い子たち…」
ラミアはそう言いながら、上体を起こし、テーブルの上のワインを口に含む。
「違う!…私たちは書斎に行きたくてっ…!」
そんなカナリィの発言を聞いたラミアは、スッと立ち上がる。
「お黙りなさい。外出禁止を守らなかったことに、変わりはないのよ」
ラミアは酔っているのか…クスクスと笑いながら楽しそうにカナリィたちに近づいていく。
「…なにっ…?!……きゃぁぁあっ…!」