ブラッディ アリス



…ビリビリッ…ビリッ……!




容赦なくカナリィの服を破いていくラミア…。


その場にいた全員が唖然とする。



「…ほら……こんな簡単に破けてしまう服…。…なんて惨めなの…」


「いやぁぁあぁっ」


下着姿になったカナリィは、縛られた手足を必死に動かし泣き叫ぶ。



「…ジャックに聞いたわ……あなたと…あなた……恋人同士なんですって?」

ラミアはカナリィとクロウを交互に見た後、パンパンッと手を鳴らした。


その音を合図に、部屋の隅に待機していたスーツ姿の男三人がラミアの元へと集まる。


「…私は、アンジェラと大事な話があるの…。…この三人を隣のベッドルームへ連れて行って……あとは…わかるわね?」


ラミアの目線の先には、ガラス張りの壁。

その向こうに大きなベッドが一つ用意されている部屋がある。


「…いやっ……離してっ!やめてっ!」

屈強な男がカナリィを持ち上げ、あとの男二人もクロウとファルコンの腹を殴り、隣の部屋へと連れて行った。




< 442 / 657 >

この作品をシェア

pagetop