ブラッディ アリス
カイルはそう言った後、じっとノーカを見つめた。
「……え?…」
ノーカの心臓がドクンと動き、だんだんと鼓動が早くなる…。
「好きだよ。ノーカ」
「…えっ?!…」
「じゃ…またね…」
カイルは妖しげな笑みを浮かべると、リトルメラ邸へと足を向けた。
「……お……王子さ…ま…」
顔を赤くするノーカ。
「よかったな」
クレスタが照れたように、ノーカの頭をクシャクシャとする。
「……じゃ…じゃあ二人とも、あとでね…」
戸惑いながらタウティはそう言うと、ザリチェとオウルと共にリトルメラ邸へと向かった。