ブラッディ アリス


カイルはそう言った後、じっとノーカを見つめた。


「……え?…」

ノーカの心臓がドクンと動き、だんだんと鼓動が早くなる…。


「好きだよ。ノーカ」


「…えっ?!…」


「じゃ…またね…」


カイルは妖しげな笑みを浮かべると、リトルメラ邸へと足を向けた。



「……お……王子さ…ま…」

顔を赤くするノーカ。

「よかったな」

クレスタが照れたように、ノーカの頭をクシャクシャとする。


「……じゃ…じゃあ二人とも、あとでね…」

戸惑いながらタウティはそう言うと、ザリチェとオウルと共にリトルメラ邸へと向かった。





< 453 / 657 >

この作品をシェア

pagetop