ブラッディ アリス



「…これは想定外でしたか?…ジャック…」

すかさずジャックの後ろに回り込み、背中に拳銃を突きつけるラビ。


「……ふっ……」

ジャックは鼻で笑うと、冷たい目でラビを見た。



「…な…っ?!……どういうつもり?!…リーク…!」

ラビの行動に、ラミアの笑顔が一瞬にして消える。

「……短い間でしたが、そこそこ楽しめましたよ。…ラミア…」

青ざめるラミアに対し、にっこりと笑顔を返すラビ…。

そして、ラミアの後ろにゆっくりと忍び寄る黒い影…。

「…大人しくしてよね…」

「…えっ?!…」



……バサッ……



鏡に被せてあった布をさりげなく拾っていたカイルは、それをラミアに被せ、体を押さえた。



「……んーんー!…んー!…」






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