ブラッディ アリス
ⅩⅩⅧ
先ほどラミアによって、閉ざされたガラス張りの部屋。
あれから…そんなに長い時間は経っていないはずなのに…。
「…え…?」
目を大きく見開くオウル。
「……あ……あ…」
震えだすロビンの体…。
アリスたちの様子に気づいた男たち三人が、慌てて服を着始める。
「…カイル…。その女を放さないで」
アリスはそう言いながら、隠してあった愛用の拳銃をスカートの下から取り出す。
「…おい…!…どういうことだ…!」
「ジャックさん…!…ラミア様…?!」
「…何してんだよ…てめぇら!」
勢いよくドアから出てきた三人。
……バンッ…バンッ……バンッッ…!
三人が拳銃を構える前に、アリスは弾丸を撃ち込んだ。