ブラッディ アリス
「…んーっ…んーっ!」
突然の銃声に、さらに体を動かし、もがくラミア。
「……ったく…!…アリス…この女やっちゃっていい?」
少しイライラした様子のカイルが、大きな声でアリスに尋ねる。
「まだダメよ…カイル…」
ドサドサッ…と床に倒れた男たち。
銃弾は心臓に貫通しているため、もちろん三人とも息絶えている。
「……変ね……」
周りの様子を見ながら、ボソッと呟くアリス。
「……邸内の見張りたちはどうしたんだ…?」
ラビとジャックも、しんと静まり返った場内をチラチラと確認する。
ガラス張りの部屋の前では、目前を直視しながら床に座り込むロビン。
「……カ…カナリィ…!…ファル!…クロウ!」
慌てて三人を助けに駆け寄ったオウルが、部屋に入るなり口を塞ぐ…。