ブラッディ アリス



「…タウティとザリチェは…?…まさか…火を放ちに行ったの…?」

アリスは目線を戻し、オウルを睨んだ。


「え?…あ…そうです…。ザリチェの提案で…」

オウルは不思議と不安が混じった表情を浮かべ、少し迷いながらアリスに答えた。


「…さすが…リリス家ね…。…親族の不祥事は、燃やして証拠隠滅ってわけ?」

フッと鼻で笑い、アリスはカイルとオウルが入ってきたガラス窓の扉へと走る。


「……火に気づいた従者たちが来る前に……」

ガラス窓の扉を開け、鏡の元へと戻るアリス。

「…カイル!……手伝って!」

「……え?…この女は?…」

「足!…やればいいじゃない…」

アリスはそう言うと、ローラーがついた鏡の台座を押し始めた。


「…足……ねぇ…」

カイルはしぶしぶダガーを取り出すと、ラミアの両足を思い切り刺した。



「んんんんーーーっっ!!!!」



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