ブラッディ アリス



「…今…感じてる…?……後悔を…」

アリスはぎゅっと拳を握り、オウルの横をすり抜け、ロビンに近づく。


「……ロビン…?……ここから出ないと…」

アリスはそっとロビンの横にしゃがみこみ、ロビンの顔を覗き込んだ。


「………」

目の前のガラスの向こう側…ベッドの上で動かないカナリィの足の裏を、じっと見つめたままのロビン…。


「…もうじき火がまわるわ…ロビン……」

アリスはゆっくり語りかけ、ロビンの頭をそっと撫でる…。





「…アリス…!…来て…!」


鏡を邸の外に出し終えたカイルが、慌てた様子で突然叫んだ。



「…なに?…カイ…ル…」

窓の外を見たアリスは、思わず立ち上がる…。






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