ブラッディ アリス






「…ねぇ……本当に僕が憎かった……?」



…頬をつたう涙…。


それは紛れもなく、ロビン本人の想い…。




最後にカナリィは微かに首を縦に振って、唇を動かした。






「…だっ…て……あなた……天使みた…い………やさし…すぎて……わ…たし……」








私、あなたといると、自分が醜く見えて仕方なかった。


あなたは天使みたいに真っ白で、純粋で、素直で、愛されて…。




あなたを汚していいのは、私だけ。


他の誰にも汚させないの。


あなたを傷つけていいのは、私だけ。


他の誰にも触れさせない。





本当は寂しくて、ずっと一緒にいてほしかった。




あなたは、いつも穏やかに笑って、私を呼ぶ。




ずっと、私のものなんだから。







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