ブラッディ アリス
「…でも…塀に行ったって、あんなの上れるわけないわ…。それくらい…わかるわよね?」
「…そうですね…。…じゃあ…正門に向かったのでしょうか?」
途中で二人は立ち止まり、見つめ合った。
…バラバラバラバラバラ…
「…え…?」
微かに聞こえたヘリコプターの音。
アリスとラビは上空を見上げる。
「…どこの者でしょうか…?」
「……なんか…嫌な予感がする…」
と、そのとき…アリスのケータイが震えた。
「…もしもし…?」
電話の相手は…カルサだ。