ブラッディ アリス



「……『カイル王子』…でしょ…?…ノーカ……」

アリスはノーカとクレスタの顔を交互に見ながら、ラビとの距離を縮めていく。


「……こんなとこにいれば、身分なんて関係ないよ。…それに彼…私のこと好きだって言ってくれた……」

ノーカはうっとりしながら言った後、銃口をアリスの心臓へと向ける。


「……あなた…ズルイのよ!…ジャックにまで愛されて…!」



「………は…?」


理解不能なノーカの言葉に、苛立ちを見せるアリス…。


「…意味がわからないわ…。……この状況下でわかるのは…あなたたち二人が…あちら側の人間だったってこと…」


アリスはキッと二人を睨む。



「…申し訳ございません。…私も存じ上げておりませんでした……」

ラビは小声でそう言いながら、少し驚いた表情で二人を見つめた。


「……まぁ…これもゲームですわ……」







……バンッッッ…!…






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