ブラッディ アリス






……パリィィィィィィン……









アリスがその言葉を口にした瞬間、大きなガラスの壁が割れたような音が響いた。







「……今のは…?」


ラビが不思議そうに周りを見渡す。




…ギィィィィィ…



アリスの手が触れたまま、ゆっくりと開いていく正門…。




「…開いた……!」


ミカエルとカルサが、目を丸くして正門を見上げた。





………ドサッ………






扉が開くと同時に、前方へ倒れたアリスの体。





その後、ラビが慌てて駆け寄りアリスの名を呼んだが、アリスは動かなかった…。












< 511 / 657 >

この作品をシェア

pagetop