ブラッディ アリス
……パリィィィィィィン……
アリスがその言葉を口にした瞬間、大きなガラスの壁が割れたような音が響いた。
「……今のは…?」
ラビが不思議そうに周りを見渡す。
…ギィィィィィ…
アリスの手が触れたまま、ゆっくりと開いていく正門…。
「…開いた……!」
ミカエルとカルサが、目を丸くして正門を見上げた。
………ドサッ………
扉が開くと同時に、前方へ倒れたアリスの体。
その後、ラビが慌てて駆け寄りアリスの名を呼んだが、アリスは動かなかった…。