ブラッディ アリス
「二日…?!」
目を丸くしながらカイルを凝視したアリスは、勢いよく起き上がった。
「ホームは?!…火は…!??」
…ズキンッ!…
「…うっ…」
アリスの腕の火傷が痛む。
「落ち着け…アリス…」
ため息をつきながら、ゆっくりと起き上がるカイル。
「アリスが黒魔術を解いたおかげで、放水車は中に入ることができた。そのあと消火はできたんだけど…リトルメラ邸は全焼…。何も遺らなかった…」
カイルの言葉を聞きながら、アリスはあの夜のことを思い返す。
「…カナリィ…ロビン……タウティ……ザリチェ…」
アリスは呟きながら、ズルズルとベッドの上を這っていく。