ブラッディ アリス
ⅩⅩⅩⅢ
「……はぁ……はぁ……」
息を切らしながら、階段を駆け下りるアリス。
「……カイルが……そんな…」
数分前のカイルの顔が、頭にやきついて離れない…。
「……あっ!…カルサ…!やっと見つけた!」
寝室のあった5階からカルサを捜し、2階に下りたところでやっとカルサを発見したアリス。
「…アリス…!……目が覚めたんだね…よかった…!」
アリスの姿を見た瞬間、にっこりと笑顔を浮かべたカルサ。
「……カルサ…早く……ヘリを用意して…」
「…え?…ヘリ…?…ヘリコプター…?」
カルサは驚いた表情でアリスを見た後、周りをキョロキョロと確認した。