ブラッディ アリス
「…久しぶり、アリス…。なんか…女になったって感じだね」
彼の名前はハルシオン。
リリス家専属執事の一人で、見た目は12歳くらいの美少年である。
「…この女はどっかの国の記者…。バカみたいにこの国に侵入して、バカみたいに捕まったバカだよ」
「………その女性を…どうなさるんですの……?」
アリスはゴクンと唾をのみこみ、ソファーに座ってじっと女性を見つめる。
「…どうします?コキア様…。コキア様が殺すなって言うなら、悪魔たちと性交させて、魔女にしますけど…」
「……いや……この女のこれまでの行いは…評価するべきではない…。…餌にして良い…」
「御意。…あー…うん…でも……悪魔に犯されてるの見るの好きだから、やっぱり性交はさせてから、餌にしますね…」
ハルシオンは無表情でそう言うと、震える女性の耳元で呟いた。
「家族を裏切ってばかりだから、こうなるんだよ。…好きでしょ…?…性交…」