ブラッディ アリス



ゆっくりと開く扉。


その隙間から…だんだんと見えてくる…キオネの姿。



「お待ちしておりましたわ」



その一言を合図にしたように、いきなり扉が大きく開いた。



「!!」

気づけば、ラビの腕を掴む二人の男。

「ラビ…?!」

「ようこそ、アリス様。どうぞ中へ」

アリスの横にもピッタリと二人の男が張り付いている。

「…!」


「怖がらなくて、よろしいんですのよ。彼らは全員、私の忠実な執事たちですわ」

クスクスと笑いながら、小屋の中の椅子に腰掛けるキオネ。

アリスは舌打ちをした後、言われるがままに小屋の中へ入っていった。















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