ブラッディ アリス
「ジャック…?!」
その名を聞いたアリスは慌ててラビの方を見る。
ラビに拳銃を突きつけている男は冷めた表情でラビを自分に引き寄せた。
「わかってる。さっさと済ませば?サジリゲン」
「…ふんっ」
ジャックは興味がないというような顔をして、じっとこちらを見つめているだけ。
さきほどラビを蹴ったディルという男も、ニヤニヤしながらベッドに近づいてくる。
「…あれ?この女…拳銃持ってるぜ?ユディ」
気づけば足を押さえていた男が、スカートの中に手を入れている。
「その辺に置いとけ、ベッツ」
「どこから脱がそうか?ブロイト」
「やっぱ…上だよな?ダリフ」
ユディ…サジリゲン…ベッツ…ブロイト…ダリフ…ディル…そして、ジャック。
アリスは男達を一人ずつ見ながら、それぞれの名前を頭に刻み込む。
白雪姫が集めた七人の従者たち。
どんなに外見が良くても…所詮男…か。
「ラビ!あなたならこれくらいどうにかできるでしょう?!」
アリスはラビを見ながら叫ぶ。
「アリス様…噂通り…本当に気がお強いですね。ですが、どんなに足掻いたってムダですよ。7対1じゃ…彼だってどうにもできないでしょう」
ユディの唇がアリスの首をなぞる。
「ふぐ…っ!」
サジリゲンがアリスの口を押さえる。