恋した悪魔は照れ屋さん
「なんて破廉恥な。」

第3者の声。

聞いた事あるぞ。

すっげーあるぞ。

おれの天敵・・・

「フェイ・・・」

「奈々様とそのような・・・」

「ま、まて・・・!違うぞ!ちょっと事故で体勢がこうなっただけで!!」

「ではその羽は?」

にっこり微笑んでいるフェイ。

目、目が笑ってねーよ!

「奈々が寒そうだからだな・・・その・・」

「ふぅ~ん」

なんだその意味深な返事は!

「まぁ、いいです。奈々様をお部屋に運んでください。」

銀髪に赤い瞳のフェイ。

その瞳に睨まれると怖気づいてしまう。

俺もまだまだだな・・・

というか俺仮にも第2王子だぜ!なんでいつも俺に突っ掛かるんだよ。

体を起こそうとして動くと奈々が目を覚ました。

でも一瞬だけでまた眠る。

くぅーくぅー

まだあどけない少女。

いつか俺の気持ちに気づいたら覚悟しとけ♪

イチャイチャしてやる!

「何笑ってるんですか?」

顔に出ていたようだ。

顔のニヤけがとまらない。

「気持ち悪っ」

「フェイ!俺一応王子だぞっ!」

「はいはい」

いつか強くなっていい男になったらもう一回奈々にプロポーズしてやる。
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