恋した悪魔は照れ屋さん

光と闇

奈々が早朝目が覚めると体に違和感を覚えた。

ドクンドクン

「な・・に？」

体が熱い

体の中で何かがうずまいている

熱い

痛い

「ぁ・・つぃ！！」

体の表面にうっすらと黒い物がまきついていた。

「ルー・・くんっ！」

「奈々・・・？」

ルウェは奈々のただならぬ声で目を覚ました。

眠たい目をこすると尋常じゃない様子の奈々がいた。

「た・・・すけ・・」

「奈々！！！」

熱い！

背中も熱い！！！

「ぃゃ・・・！いやああああああああああああああ！！」

「奈々！！」

ルウェはどうしようもなくただ呆然と見ていた。

奈々の叫び声にフェイとフェルナンドが寝巻き姿で駆けつけた。

ドン！

「奈々！？」

「奈々様！？」

それと同時に奈々の背中から羽が生えた。

「やああああ！！！」

バサッ

奈々は意識を手放して前のめりに倒れた。

その奈々をそっと支えた。

「「「これは！？」」」

3人は目を点にする。

「黒と白・・・」

奈々の羽は左が黒で右が白の羽だった。