愛しすぎて。短編集
尚輝&亜由紗
季節は秋になり、肌寒くなってきた10月
俺たちは順調で今日も一緒に下校中。
「そうそう、私塾通い始める事になったんだ。」
「塾受験の勉強するんだ」
「うん一応狙ってるとこあってさ。」
「へぇどこ」
「高山大学。いけたらの話だけどね」
「えっ高山ってすっげぇレベル高いじゃん
……そっかぁ。」
すれ違ってあまり会えなくなるのかなって
ちょっと寂しくなっていると
「…だから一緒に帰れない事増えるかも。」
って寂しそうに亜由紗が言うから
俺たち考えてること一緒なんだって
ただそれだけの事なのに嬉しくなった。
「仕方ないよ。帰れるときは一緒に帰ろう。」
「うん☆」
会えるときにたくさん会えばいい。
学校で会うのが無理なら休みの日にデートしたりすればいいんじゃん。
この頃はそんなふうにしか思ってなかったんだ。