愛しすぎて。短編集
「…やばいな……。」
「何が」
「普通に…帰したくないんだけど…」
チラッと亜由紗の顔を見ると、暗闇の中でもはっきりと、みるみると顔が赤くなっていくのがわかった。
「りんごだりんご---(笑)」
「うるさいっバカっ…」
強がって見せてるけど俺だってきっと顔が赤い。
さっきからみるみる暑くなるのを感じていた。
夜の公園、薄暗い電灯に感謝だな(笑)
もう一度強くぎゅぅぅっと抱き締めてぱっと亜由紗の体を離した。
「尚輝…」
「今日はもう帰ろうきっと亜由紗の家族も心配してる。」
「……まだ一緒にいたいよ…。」
固まった。
そんな言葉が亜由紗の口から出るなんて思ってなくて―――――。
理性が…飛びそうだ………。