愛しすぎて。短編集
「律季先輩聞いてくださいよ-。」
「んどした」
後輩の尚君。
また彼女の事で悩んでる様子…。
「亜由紗が…バィト始めたからってあんま会えなくて。俺よりバィトが大事みたい…。」
「そうなのんーでもお金あったら色んな所行けるし,尚君と遊ぶために頑張ってるのかもよお金何に使うか聞いた」
「いやそれは聞いてないです…。
でもそんなん俺出すのに。」
「おごられるのが嫌いな女の子だっているんだよ!言ってみたら寂しいって。会いたいって」
「…はい。じゃあそうしてみようかな。」
はにかんだ笑顔で尚君は答えた。
それがもう可愛くて可愛くて,つい…
「尚君ほんと可愛いね-」
と小さい子にするように頭をなでる。
「先輩っ恥ずかしいっスよ!!」
少し照れたように抵抗する尚君。
そこに
「マネージャー!!サボってんなよ!!!」
と怒鳴り声が飛んできた。
「すいません!!」
声の主はキャプテン。
そんなに怒らなくても…