愛しすぎて。短編集
部員が全員帰った部室。
椅子を3つ三角に並べて律季と俺は座る。
こんな時に限って顧問は来るの遅いし…
俺らが付き合ってた時はムカつくぐらい早かったのに。
静かな部室で律季が口を開いた。
「恭平キャプテン慣れてきたみたいだね。」
「あぁ。」
…会話が止まる。
俺何でこう無愛想にしかできなくなっちまったんだろう。
止まってしまった会話をどうにかしようと考えて
「そっちもマネージャー板に付いてんじゃん。連絡適切だし。」
と言葉を掛ける。
すると俺の言葉に
「ありがと☆
でも…マネージャー結構辛いよ。」
「でもそりゃ…仕事は」
辛いだろうけど
て言おうとしたが
「そうじゃなくて!」
と俺の言葉を遮る。
その律季の顔は真剣で俺も真剣な顔つきで聞く。
「それってどういう…」
「いや-遅れてすまなかったな。会議始めようか。」
タイミング悪い時に顧問がやって来て、会議が始まった。
会議に入ると律季の表情は戻っていたが
…律季は一体何が言いたかったんだ
俺はそればっかり気になっていた。