愛しすぎて。短編集



ピーといつものように練習の終わりを告げる笛が鳴り響く。



グラウンドの端っこにドリンクやタオルをマネージャーから受け取り集まる部員達。




「お疲れ様です。え-暑い日が続いているので体調管理はしっかりするように。
前から伝えていますが来週土曜には西高校との試合があるのでレベルアップをそれぞれ図りましょう。
以上、解散!」



解散の言葉に散らばる部員とマネージャーたち。


「試合か…」


自分で言った言葉を繰り返す。



次あるトーナメントが終われば俺たち3年は引退だ。



これでやっと堂々と律季と付き合う事ができる…



そう思って一人顔がにやつく。



最後のキャプテンの仕事


後少しで俺が辛くて苦しかった
『マネージャーとの恋愛』
の言葉から開放される



そう思うだけで疲れてた体が少し軽くなったような気がした。




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