愛しすぎて。短編集



-引退すればマネージャーとの恋愛ができる-


そう思ってたのは俺だけじゃなくて



「ちょっ斉藤ちょっといい」



「うん♪何」



そうやって人気のないとこに消えてく3年の部員と律季。



…わかってたけど




あいつがモテんのは…







でも気にいらねぇ……



てかあいつも何て
わかるだろ。



何人目だよ。




律季が男に呼び出された日は一人で帰る道がいつもよりも長く感じる。



俺は乙女かってつっこみたくなるけど




俺が初めて好きになったのは



初めて付き合ったのは


初めて守りたいって思ったのは



律季だから。




あいつの隣りは俺でありたい。




そんな事を今日も考えながら家に帰る途中携帯が鳴った。




『今どこにいんの』


律季からだ。





『今帰ってる途中!
どうした』と



俺なりに優しさを込めてメールを送った。




会いたい




なんてゆう奴じゃないけどこんなメールが来たらちょっと期待してしまう。



男に告られたその後に俺にメールをくれる


その事が俺にとっては嬉しくて




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