愛しすぎて。短編集
一人で帰ってた足を止め返事を待ってみたり…
やっぱり……
俺にはこいつしかいないわ。
少し待ってると
携帯が鳴りすぐに開いた。
『そっか-
あっなんか同じクラスの女の子が話あるからって探してたよ紗英ちゃんてゆうんらしいんだけど』
「何それ」
思わず口に出してしまった。
そっか
てなんだよ
『わかった!紗英に電話しとくわ。』
それで終わった俺たちのメール。
そして重い足で一人で家に向かった。
少しでも期待した俺が馬鹿だった。
ムカついてたのにいつからか落ち込んでた俺。
その時着信を知らせるバイブ。
『はい』
「あっ恭ちゃん
部活お疲れさま」
わかってたけど…
その声は律季ではなくて紗英だった。