愛しすぎて。短編集
『そっかぁ-嶋村か。なるほどね…』
『なるほどってどゆことよ(笑)』
『いやキャプテンだったら付き合えないし、好きな人がいるとも迂闊に言えないなと思ってさ。
でも…何かショックだな。』
『…どして』
『いや俺ら部員が斉藤見てた時斉藤は嶋村見てたんだなって思ったら何か切ないじゃん』
『…ごめんね。』
『いやごめん
そうゆうつもりじゃなくて…
あっ何か長いこと引き止めちまったな。
ごめんな。
言ってくれてありがとう。
もちろんこの事は誰にも言わないから安心して』
『うん…ありがとう。
じゃあ行くね』
『うんまた学校でな』
振り返らずその場を立ち去る。
気にしたら
優しくしたらダメだもん。
思わせぶりな事したら失礼だしね。
皆が集まってた所に戻ると人はもうほとんど残ってなくてもちろん恭平の姿もない。
どこ行ったんだろ…
携帯で連絡を取ろうとポケットから取り出すとメールが1通
(姿が見えなかったからメールにした。
ちょっと友達らと飯食べに行く約束してるから終わったら連絡する。
ごめんな。)
恭平からのメールだ。
まぁしょうがないか。
キャプテンだし、2年半頑張ってきたんだからすぐ会えないのを文句言えないもんね。
(わかった連絡待ってるね)
と返信をうち家に戻ろうと校門に向かった。