心から…私を見て。
お兄ちゃんと一緒にいるのは、1日の中で極僅か。
やっぱり学校いる時間は多くて…
あいつのパシリは酷くなっていく一方。
「鷲津!
これ、持ってくるように。」
持ってこさせるのは、いつもと変わらない。
だから、クラスの人達も可哀そうだと…そんな目で見てくる。
けして、助けはしない。
でも、ズルいと言う。
それは、カッコいいと思ってるから…
キモイ以外、何者でもないのにさ。
「失礼します…」
「あ、鷲津か。
…それ、会議室が開いてるから、そこで点検してきてくれ。」
はぁ~
私を使うことに慣れてきたからなのか、更に仕事が増えるなんて…
先生の言うことは絶対なわけで、面倒でもお願いされたことはちゃんとやる。
だからか、他の先生からはいい生徒だと思われてる。
仕方なく、会議室に行って点検を始めた。