心から…私を見て。

そしてあいつは、今日退職する。

あいつの責任だから、お別れ会なんてやるわけも無く、もう放課後。
あいつが大好きな人は、手紙渡してたけど。

ってか、よりによって日直なんて…
ホント、ツイてないよ~



「鷲津…ちょっと、いいか?」


「はい…」



あいつだった。
今、何を言い出すのかと思っていると、人影の無い所に着いた。



「なんですか、こんなところに来るなんて。」


そう言ってから、返事が返って来ない。
でもボソッと、「ゴメン…。」そう言って先生は消えた。


それだけ…?

誠意が込められているような感じじゃなかったし…
もう、何なのさ!


結局、中途半端に辞めていった。
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