心から…私を見て。

玲「海は…
私に何でこのことを教えた?」


海「理由なんて、ないよ。
玲衣には、知ってて欲しかったのかな?
…俺は、誰かに聞いて欲しかったんだと思うよ。
その誰かが、玲衣だった。」


玲「そう。
なら、私が聞いて、何が変わった?」


海「心が少し、楽になった。」



そう言った海の顔は、優しかった。
何かが無くなって、安らげているかのように…

いつもその顔でいて欲しく思った。




玲「…私は、他に何か出来ない?」


海「もう十分だけどね。
強いて言うなら、俺がふみのとこに居る間、あいつらと遊んでてほしい。」


玲「そんなことでいいわけ?」



毎日遊んであげると言うと、喜んでくれた。
< 136 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop