心から…私を見て。

ドアを開けると、焼肉屋独特の匂いが鼻にくる。


「「「いらっしゃいませ~」」」



ここのお肉安いのに美味しいし、品揃えいいから…
本当にオススメのお店。

混雑していたから少し待って、席へと座ることが出来た。




「何にする?」


「…私、お手洗い行ってくるから。
お兄ちゃん、決めておいて?」



家出る前に忘れちゃったんだよね、トイレに行くのを。
だからもう、限界ってわけで。




「わかった。
全く…注文しちゃうからなー!」


「よろしく。」



そんなわけで、多少急ぎ目でトイレへと向かった。
< 140 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop