心から…私を見て。
ドアを開けると、焼肉屋独特の匂いが鼻にくる。
「「「いらっしゃいませ~」」」
ここのお肉安いのに美味しいし、品揃えいいから…
本当にオススメのお店。
混雑していたから少し待って、席へと座ることが出来た。
「何にする?」
「…私、お手洗い行ってくるから。
お兄ちゃん、決めておいて?」
家出る前に忘れちゃったんだよね、トイレに行くのを。
だからもう、限界ってわけで。
「わかった。
全く…注文しちゃうからなー!」
「よろしく。」
そんなわけで、多少急ぎ目でトイレへと向かった。