心から…私を見て。

トイレを済ませ、戻ろうとした時…


「ねぇ?」



ゲッ…嫌な感じだな。


ギリ茶髪で行きすぎないギリギリで盛ってる髪。
折角の高そうな服を着崩して、必要ないほどつま先が尖った靴を履いている。

そんな奴がいた。



「何ですか?」



はぁ…
明らかにチャラい人に絡まれた。

唯一の救いは、一対一だってことぐらい?




「今、一人じゃん?」


「そりゃあ、ね…
それが、どうかしたんですか?」


「いや~別に?
あ、彼氏いる?いないよね~ってことで、ケータイ貸して。」
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