心から…私を見て。

まぁ、仕方ないと言ったら仕方ない。
でも信貴お兄ちゃんが言ったあの言葉は知らない。


「俺だって、こんな風にはなりたくなかった…
親戚に、親に…俺の何がわかるんだよ!」


その時はまだ幼かった私は、何のことかわからなかった。
でも、苦しそうなことはわかった。

「どうしたの?」


そんな言葉しか掛けられなかったけど…



「大丈夫だよ。」


と言ったお兄ちゃんに、ホッとしていた。



でも、その葬式から何日か経って…



「2人とも、ゴメンな…」

っと言って家を出た。



それから、頼貴お兄ちゃんと2人で今まで暮らしてきた。
信貴お兄ちゃんとは、一切連絡せずに…
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