心から…私を見て。
そもそも、事の始まりは私が起きてきたとき…
「あ、玲衣。
今日から、車で送り迎えするから。」
「…は?」
と信貴お兄ちゃんが言ったから、思わず睨みつけた。
別に、いいし。
今更って感じ?
それに、家から学校までって20分くらいで着くし。
「何だよその目。
学校まで1人で行くとか、悲しいじゃん?」
「別に。」
「だから、送って行くし。
帰るときは、外で待ってるから…
な、わかった?」
かなり勘違いされてる…
確かに一人な筈だけど、何故か御三家と一緒だし。
居ても居なくても、どっちでもいいし。
1人だからって、悲しくならないし…