NARUMI-なるみ-
「…何?」
成実は
母親を見た
「何してんの!?」
動こうとしない母親を無視して
成実は
119番に電話した
「助けて下さい!!姉ちゃんがっ…階段から落ちたっ!!」
自分でも
何をしゃべったか
よく覚えていないが
5分もしないうちに
救急車はやってきた
「電話くれたのは君?」
救急隊員に声をかけられて
成実はうなづいた
「お父さんかお母さんは?」
「2階…」
成実は
階段の上を指差した
担架に乗せられた明日香は
気を失っていた
「いやぁっ!!!どうしたの!?明日香っ!?」
「え…」
成実がドアを開けた時
前に
母親の奇声と
物凄い音を聞いた
母親は
鬼のような形相で
階段から下を見下ろしていた
明日香は
『助けて』
と言っていた
母親が突き落としたとしか
考えられない状況だった
なのに
母親は
今初めて状況を知って
ショックを受けたような態度で
救急車に便乗していった
「何これ…何なの…?」
成実は
救急車に乗り込む母親を
恐ろしいものを見る目で
見送った
…あれは絶対に
母親が
明日香を突き落としたんだ
けど…
明日香がもし
意識を取り戻さなかったら…
成実は
恐怖で足が震えていた
成実は
母親を見た
「何してんの!?」
動こうとしない母親を無視して
成実は
119番に電話した
「助けて下さい!!姉ちゃんがっ…階段から落ちたっ!!」
自分でも
何をしゃべったか
よく覚えていないが
5分もしないうちに
救急車はやってきた
「電話くれたのは君?」
救急隊員に声をかけられて
成実はうなづいた
「お父さんかお母さんは?」
「2階…」
成実は
階段の上を指差した
担架に乗せられた明日香は
気を失っていた
「いやぁっ!!!どうしたの!?明日香っ!?」
「え…」
成実がドアを開けた時
前に
母親の奇声と
物凄い音を聞いた
母親は
鬼のような形相で
階段から下を見下ろしていた
明日香は
『助けて』
と言っていた
母親が突き落としたとしか
考えられない状況だった
なのに
母親は
今初めて状況を知って
ショックを受けたような態度で
救急車に便乗していった
「何これ…何なの…?」
成実は
救急車に乗り込む母親を
恐ろしいものを見る目で
見送った
…あれは絶対に
母親が
明日香を突き落としたんだ
けど…
明日香がもし
意識を取り戻さなかったら…
成実は
恐怖で足が震えていた