恋心
視線
いつも電車で視線を感じてた
今日は思いきって視線を感じる方を向いてみた
そこには学ランを着た男の子たちが数人いた
その中の1人と目が合った

同じ校章…でも見た事ないな
同じ学年ではないのかな…?


私と目が合ってすぐに目を反らし、友達との会話を楽しんでる

あの子がいつも見てるのかな?

「もも、何見てんの?」

友達の翠が興味津々に私の目線の先を追った

慌てて反らしたけどもう遅い

「1年…誰かいい子いるの?」

翠はうちの学年で1、2番に入る可愛さ
彼女とは高校からの付き合い
男の子にはモテるけど女の子からはあまり評判はよくない
みんな可愛さに嫉妬してるのかな
見た目は小さくて守ってあげたくなるような女の子
でも性格は強気だったりする

あの1年生も翠を見てたのかな

それなら納得できる

私と翠が並んでいて私を見る男の子なんかいないよね…


「何でもないよ」

私は翠に笑顔で答えた


視界の端にさっきの男の子が入った

また見てた…

翠はアンテナはってそうなのに彼の視線には気付かないのかな…
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