恋心
放課後、正実と翠とで体育館に行く
そこにはすでにバスケ部が自主練してた
私と正実は部外者なので邪魔にならない隅っこで見る事にした

「何で断らなかったの!?宮原くんと気まずいんじゃないの?」

私はどうしても正実に言わずにはいられなかった
正実はニコッと笑って

「だってバスケやってる秀昭かっこいいんだもん」

正実はそう言うとまたコートでシュート練習をしている宮原くんに目をやった

正実に賭けた私がバカだったのかな…
私も返す言葉が見当たらないので練習に目をやった


あれ…あの子って…

私の視界に映ったのは朝の男の子だ
あの子もバスケ部だったんだ~翠が先輩の事好きなの知ってるのかな…


「もも、正実!あの人が和孝先輩」

翠がチラッとある男の子を見た
私と正実もその男の子の方をチラッと見た
背は低めで何か猿みたいなかんじ…モミアゲが長い…

「ルパンみたい…」

思わず口にしてしまった
翠と正実は笑いを必死に堪えてる

翠…素直な意見…私はあなたの趣味がよく分からないよ…

口にはしなかったけど心の中でそうつぶやいた
見た目は…だけど中身がいい人なのかな
理解できないけど…
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