恋心
バスの時間が近づいてきたので私たちはバス停に向かった

校門の所に宮原くんたちと真奈美ちゃんたちがいた
楽しそうに笑いながら話をしている

私はその前を通ってバス停に向かう勇気が出ないので正実たちとはそこでバイバイをして下駄箱の所でみんなが帰るのを待つ事にした

何分ぐらい待っただろうか…ソッと覗いてみるともうみんなはいなかった

私はホッとして帰ろうとした瞬間

「ももさん!」

そう声をかけられた。振り向くとそこには真くんと薫くんがいた

私は笑顔で

「部活お疲れ様」

と声をかけた

いきなり薫くんは何かを思い出したように

「あっ!俺…先に帰るわ!」

と言って走り去った。私は不自然な薫くんの背中を見つめた

真くんは苦笑いをして

「すみません…変な奴で」

と言った
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