恋心
と茶化した

そんな翠に真くんは照れくさそうに笑った

私は真くんに『ごめんね』とジェスチャーをすると真くんはニコッと笑い首を横に振った

それを見た翠が

「あ~2人だけの会話してるぅ」

とまた茶化してきたので軽く翠の頭を叩いた


そんな私たちにある人が話しかけてきた

真奈美ちゃんだった

「おはよう~!楽しそうだね~何話してたの?」

私は耳を疑った。もちろん私だけじゃなく翠も、何故か真くんもビックリした表情だった

「ん~別に」

と愛想笑いで翠が答えた

するといきなり真くんが私の腕を掴み

「翠さん、ちょっとももさん借りてもいいですか?」

と聞いた

翠はニコッと笑い

「いいよ~じゃあ先に上がってるね」

と返事して階段を昇った

真くんは真奈美ちゃんを無視して私の腕を引っ張って西校舎に向かった


真くんは歩きながら昨日見たテレビの話をしてる。私もその番組は見たので話が弾んだ


校舎は西校舎と東校舎に別れていて1階と2階に渡り廊下がある。教室があるのは東校舎で西校舎は特別教室になっている

ふだんから生徒はいないが朝は全くいなかった
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