恋心
前を正実と薫くんが楽しそうに歩く

私と真くんはその後ろを歩いた

「久しぶりですね~夏休みはどうですか?」

真くんは当たり障りない話題をふってくれた

私は毎日のグダグダ生活を暴露し真くんに笑われてしまった

さすがに人が多く、私たちは何度か肌が触れ合った

その度に私はドキドキしてしまった

1学期には全く意識しないでいれたのに少し会わない間に成長していた真くんを意識してしまった


ふと前を見ると歩いていたはずの正実たちが居なくなっていた…

はぐれたのかな…

私は辺りを見回したけど見当たらなかった

「正実たちどこ行っちゃったのかな?電話してみようか…」

と言うと真くんは

「もうちょっとだけ…」

と言った。私は回りの声でよく聞こえなかったので

「えっ?」

と言って真くんに耳を近づけた

すると真くんは…

人差し指でプニっと私の頬を触った…

私はビックリしてそのまま真くんの方を向くと

今までにないぐらいの至近距離で真くんと目が合った

私は慌てて離れようとした

すると真くんは私の肩に手を回しグイっと自分の方に引き寄せ

「危ないよ」

と言った
< 66 / 84 >

この作品をシェア

pagetop