恋心
その真剣な目に私はそれ以上何も聞けなかった

野田くんが言われてムカつく事って何だろう…

私は花火を見ながら考えた

でも私には他にも考えなきゃいけない事がある…

真奈美ちゃんの事…

さっきの真奈美ちゃん、絶対傷付いてた。私が真奈美ちゃんを傷付けた…ちゃんと謝るべきなのかな…でも謝る機会もないし、その前に話しかける勇気もない…私って何でこんなについてないんだろ…

そんな事を考えているといつの間にか花火は終わっていた

私は翠と駅への道を歩き出した。そしてさっきの出来事を話した

翠は最初はニヤニヤしながら聞いていたけど段々と笑顔がなくなっていった

「真奈美ちゃんとタケって今どんな関係なのかな~」

と翠が呟く。私もそれは気になるとこだけど…野田くんには聞けない

「そんなにももにヤキモチ妬くなら早く告白すればいいじゃんね!そしたらすっきりするのに」

翠は他人事みたいに言ってるが、告白ってなかなかできないと思うけどな~うまくいかなきゃもっとツラいと思うし…


家につき今日の事は忘れようと決めた。多分それが1番なんじゃないかな…

でも、私って楽な方に逃げてるだけなのかも…
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