恋心
野田くんは立ち上がり、そして私の横に座った

何でこっち来るかな!よけい話しづらいよ…

そう思いながらお城を作っていると

「俺、あっち行った方がいい?」

と聞いてきた。私はなるだけ波風立てたくなくて

「別にいいよ~、何で?」

と言った。


「何か迷惑そうだから…」

と答えた。

気まずいの分かってくれたんなら黙ってどこかに行ってくれればいいのに…

回りはみんな楽しそうにはしゃいでるのに、私たちだけ浮いてる…

何しにここ来たんだろ…正実早く戻らないかな~

そんな事を思っていると


「ちょっと泳がない?」

と野田くんが聞いてきた
私は断ろうと思ったけど多分断ってもこのままここにいるんだろうなと思ったので泳ぐ事にした

野田くんは浮き輪を私に渡し沖の方に引っ張って行った

私は距離の近さにちょっとドキドキしながら平常心を装った


野田くんはある程度沖にくると浮き輪に掴まり何か考えてた

私は緊張しながら野田くんの横顔を眺めた

野田くんはいきなりこっちを向いた。目が合いドキッとした
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