恋心
私はそんな状況にまた頭が真っ白になった。ずっと繰り返し唱えていた言葉も思い出せない…

私は続きの言葉を探していた、その時だった!

「何か…ごめんな…」

野田くんが呟いた。私はいきなりの事にビックリして野田くんの方を向くと


野田くんはそう言って下を向いた。私は何を言えばいいか分からずにただ…

「ごめんなさい…」

そう呟いた。野田くんは大きなため息をつき、そしてこっちをむいてニコッと笑い

「こっちこそごめん!何かと嫌な思いさしたり悩ましたりして」


と言った。その言葉に何故か真奈美ちゃんの顔が浮かんだ…

「最初は俺に気があると思ってたんだけどなぁ~って自意識過剰だね!」

と言って笑った

自意識過剰じゃないよ…私は間違いなく最初は野田くんが好きだった!

「格好悪いな、俺」


そう言って立ち上がった
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