恋心
野田くんは立ち上がり背伸びしながら

「また、友達として付き合ってもらえるかな?」

と聞いてきた。私は

「うん…」

と小さく返事した。そして野田くんは振り向き

「真と上手くいくよう祈ってるよ!」

と言ってくれた。私は小さく頷いた。


「そろそろ帰ろうか!」

そう言って野田くんは駅に向かって歩き出した。私はその背中に

「ありがとう」

と呟いた。聞こえたかどうかは分からないけど野田くんが照れくさそうに笑ったのが分かった


野田くんを好きなままいれたらよかったのにな…


そう思いながら後ろをついて歩き出した
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