小悪魔彼氏
はああ。

あたしは諦めて大きくため息をついた。

お願いだからあんまりやり過ぎないでね、歩。

「お。なんだ?歩」

新任教師近藤豪はにやりと歩に笑いかけた。

近藤先生は気に入った生徒は名前を呼び捨てでよんでいる。

え?あたし?

苗字で呼ばれてますけど、何か?


クラスがざわりと揺れる。

きっとこれから起こる事に期待をしているからだろう。

「先生ー、歩。なんだか体が熱くってぇ・・」

はい。
見事に決まりましたー!

歩必殺上目使い攻撃!!

クラスの誰もがときめいてしまうほどの見事な攻撃でしたねー。

先生は数秒フリーズした後・・

「そ、そうか・・保健室行くか?」

と顔をほんのり赤くしたまま歩に問いかけた。

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